工作機械/鍛造機械 /建設機械/印刷機械/ガラス製造機械/合成樹脂製造機械/製紙機械/冷間成型機/鉄道車両/芝刈り機/ポンプ駆動装置/圧延ロールの駆動装置/鍛造プレス/繊維機械
シャフト間で動力伝達を行う際、フレキシブルカップリングでは連結する2軸の傾角の狂いはわずか2度以下しか許されません。シャフトがこれ以上の角度の狂いを示すときには、従来、ユニバーサルジョイント(十字軸クロスピン型・コマ型)が採用されていました。しかし、単一のユニバーサルジョイントでは、連結する2軸の傾角の角度が2度以上になると振動が発生します。また、スムーズに回転させるためには入力シャフトと出力シャフトの角度を均一にする必要があります。等速ジョイントは、角度の狂いに関係なく、入力シャフトが均一な速度で回転する限り、出力シャフトを一定の速度で回転させることができるジョイントです。
太陽工機の等速ジョイントは、回転トルクの伝達と共に軸方向の長さの変化を吸収(伸縮)することができ、中間軸にスライドスプラインは不要です(標準よりも大きな伸縮が必要な場合、スライドスプラインを使用する)。
1.図1に示すように、逆球面状のボール溝に埋まった6〜8個(または12個)の駆動ボールは、 内部ケージによって正確にX軸とY軸の交差角の2等分面(Z−Z)上に保たれます。駆動ボールを常時この2等分面上に保持することで真の等速運動が得られます。
2.あらゆる位置に配置された全ての駆動ボールが、両方の軸(X軸とY軸)から、同じ距離に保たれます。(A. H. Rzeppa*)
最大約40°まで屈曲が可能
屈曲角度は最大約40°まで可能です(ブーツ形状による)。長さ方向の変化が必要な場合は、インナー部の内径スプライン穴と、伝達スプライン軸の部分で吸収(伸縮)できます。また、大きな伸縮が必要な場合は、中間スプライン方式を採用することで大きな伸縮が得られます(Vタイプとの組み合わせも可能です)。
コンパクトで伸縮が可能
回転伝達のほかに、屈曲角度を持った状態で、ボールの移動距離と同レベルの長さ方向の変化が可能です。軸方向の伸縮は、ボール溝を転がるボールによって行われるため、摩擦力は著しく小さいので高効率です。但し、屈曲角度は最大18°、垂直方向での使用はRタイプとの組合わせで可能。